日本の湖を知る<宍道湖>
宍道湖(しんじこ)は、島根県東北部に位置する湖|汽水湖。面積は71.9km?であり、日本国内で7番目、島根県では鳥取県境に位置する中海に次ぎ、2番目に大きな湖である。主に西岸の埋め立てのため、1965年当時と比較して面積が10%程度減少した。中海や県内の神西湖と同様、浅海の一部が堆積物により外海と絶縁されて、浅い湖となった潟湖(海跡湖)の一つ。湖が形成されたのは約1万年前だと推定されている。形状は東西に長い長方形。東西約17km、南北約6km、周囲長47km。水面の標高は0m。最大水深6.0m、平均水深4.5m。湖の面積の約5割が水深5m以上であり、湖底はほぼ水平となっている。典型的な潟湖と言える。底質は沿岸部の100〜200mが砂や砂質泥、それ以外は大部分が泥である。透明度は1.0mと悪く富栄養化が進んでいる。湖内に位置する島は、嫁ヶ島など数少ない。小林旭が車でつっこんだことがある。
水系流入河川は、最大流量を誇る斐伊川など
宍道湖の北、西、南から20数河川に及ぶが、流出河川は東端に位置し、中海に流れ込む大橋川とその支流である天神川だけである。なお、
宍道湖の東北部に位置する佐陀川は天明時代に掘削された排水用の人口運河であり、直接日本海(恵曇港)と接続している。
行政区画宍道湖に隣接する地方自治体は、3つある。東岸から反時計回りに島根県庁所在地の松江市、斐川町、出雲市である。沿岸に位置する最大の都市は松江市。
交通
宍道湖の北岸には国道431号と一畑電気鉄道|一畑電鉄一畑電気鉄道北松江線|北松江線が平行して並ぶ。南岸と東岸には、国道9号、山陰本線が沿っている。西南端には出雲空港が位置する。
山陰本線松江駅から
宍道湖まで徒歩10分。主な宿泊施設は、松江温泉と新玉造温泉。
主な産業
宍道湖は湖内の漁獲量の約9割を占めるシジミ漁で有名である。シジミの種類はヤマトシジミ。全国のシジミ漁獲量1万9295トン中、約39%の7500トンが
宍道湖による(農林水産省 漁業・養殖業生産統計年報 平成12年度)。
宍道湖十景
1951年、松江市が
宍道湖十景を選定した。内容は、松江城の雪、天倫寺の晩鐘、秋鹿の出雲富士、一畑寺の月、平田の愛宕山の秋色、宍道の宿の夕鴨、玉造灘の春霞、嫁ヶ島の残照、白潟沖のえびかがり、大橋の朝霧である。松江城の天守閣は、
宍道湖から約500m北に位置する。天倫寺の鐘は国の重要文化財であり、表面の彫刻で有名。松江市街の西のはずれの湖岸にほど近い台地にある。出雲富士は大山 (鳥取県)|大山の別名。一畑寺は出雲市にある一畑薬師の略名、眼病に効果があるといわれている。愛宕山は、出雲市にある斐伊川を見下ろす丘。えびかがりとは、かがり火を使って湖内のエビを採取する漁法の一種。シジミ漁に特化する以前は、アマサギ、ウナギ、エビ、コイ、シジミ、シラウオ、スズキが
宍道湖七珍と呼ばれていた。大橋とは
宍道湖が大橋川に流れ出す位置にかかる
宍道湖最大の橋。晴天時に蒸発した水蒸気が朝方霧になりやすいことによる。
宍道湖に関連した作品
出雲国風土記の『国引き神話』
:八束水臣津野命(やつかみずおみつのみこと)が最初に作った出雲国が小さいことから、新羅もしくは隠岐から引っ張ってきた土地が
宍道湖北岸の島根半島だという。嫁ヶ島伝説小泉八雲の『知られざる日本の面影』石川淳の『諸国畸人伝』
posted by lakefan at 02:58|
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